産後のカラダのお話〜産後ヨガについて〜

産後のママの体や心はいろいろなことが起こりますね。
私は出産後、想像をはるかに上回る自分の体の変化にびっくりしました。
医療系の仕事をしていたことや
出産前からマタニティヨガ・産後ヨガクラスをしていたので
理論上はたくさんの知識があった方だと思いますが
現実は参考書の言葉1つ1つの奥にたくさんの意味があったのだと知りました。

出産というのは命がけ、産後の子育てというのは荒手の修行です。

そのうえ、個人差はありますが
自分ではどうしよもないできないホルモンバランスの変化と
コントロールできない赤ちゃんとの時間に
ママの体や心は様々な影響が起こっていきます。

妊娠も出産も産後の体も100人100通り。
いろいろな意見も参考にしつつも、自分にあった体や心の整え方を見つけると
産後の生活、子育ての味方になってくれるはずです

体や心を整える1つの方法として、ぜひ、ヨガをしていただけたら嬉しいです。

産後の骨盤が歪む理由

産後の骨盤が歪む理由の多くは”姿勢”と”ホルモンのバランス”の変化が原因です。

①姿勢の変化

妊娠中は胎児が成長するにつれて骨盤へ加わる負担が起きくなります。お腹が突出することで重心が前にかかり、骨盤が前傾いわゆる「反り腰」になります。肩も前に落ちやすい状態になりやすいです。また、妊娠中はいつものように腹筋背筋などをうまく使うことができないため、筋力も落ちて腰痛の原因になります。
また、逆に産後は赤ちゃんを抱っこする、授乳するなど、育児は背中を丸めて行う動作が増えるため、骨盤が後傾いわゆる「猫背」になりやすくなります。妊娠中に弱った筋力のまま、同じ姿勢をとることでさらに骨盤が歪みやすくなります。要である骨盤の歪みは体全体のバランスを崩すため、肩こり、首の痛み、股関節痛、膝痛など、他の関節の痛みにつながります。

②女性ホルモン”リラキシン”の働き

『リラキシン』というホルモンが妊娠3ヵ月~産後数日まで分泌されています。
リラキシンの作用により骨盤・恥骨結合部を緩めて、産道を確保し、赤ちゃんが生まれやすくしてくれます。
特に陣痛が始まるとさらに大量のリラキシンが分泌され骨盤まわりのみではなく全身の靭帯結合を緩めて赤ちゃんがストレスなく出てこれるように作用するホルモンです。
リラキシンは妊娠7週目を迎えたあたりから分泌し、その作用により骨盤が緩みます。
また緩むのは骨盤だけじゃなく全身の関節を緩ませてしまいます。
出産後にはリラキシンの分泌がなくなりますが、産後6ヶ月ほどの間、骨盤や靭帯の緩みが続いてしまいます。徐々にその作用は弱くなり骨盤が固定されていきます。
出産後は恥骨部分が広がるため、なんだか骨盤が緩んだ状態に感じられるでしょう。

産後の心の状態

産後の心の変化はイライラしたり、急に不安になったり、涙が出てきたりと「今までの自分」とは違う「自分」に驚くこともあるでしょう。
その原因にはエストロゲンの急激な減少があると言われています。
妊娠時には妊娠前の100倍になると言われているエストロゲンが産後は0に近い状態になってしまうからです。エストロゲンには子宮内膜を厚くして、妊娠に備える働きのほかにも女性らしいカラダをつくったり、
また、自律神経の働きを安定させたり、美肌や美髪、血管、骨、関節、脳などを健康に保ちます。
産後はこの働きが一気に減少するため、様々な不調が訪れます。
赤ちゃんのいる生活に慣れ、ホルモンバランスが整って来ると自然と落ち着くとされていますが、
人それぞれです。
yogaachの産後ヨガでは呼吸法や体を動かしストレス解消をして、ママのリフレッシュの場になればいいな。と思っています。

出産後、骨盤は元に戻る?

出産後、緩んだ靭帯は6ヶ月かけて元に戻ります。
リラキシンの分泌が出産後、なくなりますが、骨盤や靭帯の緩みは6ヶ月くらい続いてしまいます。徐々にその作用は弱くなり骨盤が固定されていきます。
しかし、妊娠中の筋力の低下や姿勢の崩れ、育児や家事等の姿勢で骨盤に負担がかかることで骨盤は大幅な歪みに繋がっていきます。

産後ヨガはいつから通える?

⭐︎経腟分娩の方は産後2か月から

産後1か月の検診でとくに問題がなく、経過が順調なママは、産後6週目~8週目から、ごくやさしい内容のヨガから始めるとよいでしょう。
産後すぐにベットの上でも簡単にできるものもありますが、
yogaachでは産後2か月から体の状況を見て参加OKにしています。

⭐︎帝王切開のママは産後2~3か月から

帝王切開など、ご出産で手術をされたママは、。まずは傷口の回復が優先されます。
産後2か月以降、主治医と相談してたうえでヨガを始めると安心です。
傷口に違和感を感じるような圧迫や、ストレッチは避けるようにします
yogaachでは産後3か月から体の状況を見て参加OKにしています。

産後ヨガは何から始めるといいの?

産後ヨガでは姿勢を整えるためにバランスとコアを大切にしていきます。
赤ちゃんのいる生活で偏りやすい筋肉をほぐし、骨盤周り、肩周りを中心に骨格を整えていきます。
また、妊娠中に弱くなった骨盤周りを安定させるために腹筋群や骨盤低筋群などをコアから鍛えていきます。産後の時期やママの体の状態を見ながら、それぞれにあった強度で無理なく気持ちよく行っていきます。
また、心の落ち着かせる呼吸法やリラクゼーションなどリラックスできる時間を作るのも大切なっていきます。

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